組み手の時、すべての攻撃をかわそうとすると、すべての攻撃に対応できなくなる。
ある程度の攻撃を受けて、それ以上に攻撃を返そうとした方が、自然だし無理がない。
最近脳科学の本を読んだのだが、その中に大変興味深いところがあった。
ストレスを全く受けないことは、絶対にできない。
また、どんなストレスにも対抗できるようにすることもできない。
ストレスを「消す」ホルモンを出すようにするしかない。
これを組み手にたとえると、
攻撃を全く受けないことは絶対にできない。
どんな攻撃にも対抗できるようにすることもできない。
攻撃を「消す」攻撃をするようにするしかない。
よく練習で、館長が「さっきの攻撃がこの攻撃を利かすための、攻撃だよ。」とか
「このパンチをわざと空振りさせといて、これをこうして、攻撃する」とか
言われる時がある。
今受けた攻撃ばかりに目が行ってしまうと、方向性を失う。
なぜこの攻撃を受けたのかを全体の組み手の手順で考えたほうが、上達する。
ストレスを「消す」ホルモンのように、組み手でも「攻撃を消す攻撃」ができるといいなぁ。
と思う今日この頃。